山田養蜂場運営の研究拠点「みつばち健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。

老化の予防に お悩みに関連する研究成果を知る

「老化」によるさまざまな不調、健康トラブル

日本人の平均寿命はおよそ、男性80歳、女性は86歳(厚生労働省「平成21年簡易生命表」)。世界のなかでもトップレベルの長寿国となっています。いつまでも健康でいきいきとした暮らしを送ることは、誰もが理想とするところですね。
しかしながら、厚生労働省が2010年に初めて調査を行った日本人の「健康長寿」は、男性70.42歳、女性73.62歳であり、寿命をまっとうするまでの最後の10年は、自立した生活が困難な高齢者が多いことが判明しました(2012年6月発表)。年を重ねるにつれて、残念ながら、さまざまな体の不調が伴いやすくなります。心臓病や脳卒中、がんのような大きい病気から、認知症などの脳機能の老化、関節の痛みや筋力や骨密度・骨質の低下など運動器の障害、前立腺肥大や尿漏れなどオシッコの悩み…など、「老化の表れ」ととらえられる症状は数限りなくあります。
外見の若々しさも大事かもしれませんが、体の中で起こる不調は、小さなものでも自由な行動の制限につながり、生活の質を低下させてしまうので、注意が必要です。

老化と酸化ストレスの関係

人間の老化については、まだすべてが解明されているわけではありませんが、健康が損なわれる要因として、老化と関係が深いと考えられているのが、細胞の「酸化」です。酸化とは、体内で発生した活性酸素によっておこる“サビ”のような現象であり、細胞に小さなダメージを与えます。人間の体は、長い年月の間に酸化による傷(ストレス)が積み重なって、さまざまな病気が引き起こされると考えられています。

老化に挑戦するアンチエイジング医学

老化によるさまざまな症状の緩和はもちろん、酸化ストレスを防ぐという視点で、老化そのものを遅らせることを目的とした予防医学に「アンチエイジング医学」があります。日本でも一部の医療機関で、専門医による診療が行われています。老化そのものをくい止めることはできませんし、治療が難しい病気も数多くありますが、老化や加齢に伴って発症する疾病は、進行を遅らせたり、発症を予防することは可能です。わたしたちも、予防医学の進展に少しでも役立つように、さまざまな研究を行っています。

老化予防についての当研究所の研究成果

●酵素分解ローヤルゼリーが筋肉量を改善

酵素分解したローヤルゼリーを投与した高齢モデルでは、投与量に比例して筋肉量が増えることがわかりました。

J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2013 Dec;68(12):1482-92. )

●プロポリス摂取により、血中の還元型アルブミンの割合が増え酸化ストレスが減少

激しい運動により強い酸化ストレスを受ける大学剣道部の合宿中の実験において、プロポリスの摂取により血中の酸化型アルブミンの割合が減少したことから、酸化ストレスが軽減することが確認されました。

Adv. Exerc. Sports Physiol., Vol.11, N o.3 pp.109-113, 2005.)

●花粉荷が前立腺肥大症状に有用

軽度の前立腺肥大症の患者47名によるプラセボ対照二重盲検試験において、花粉荷エキス(エタノール抽出物)の12週間の摂取(飲用)により、尿の勢いが増し、残尿量が減少しました。

花粉荷摂取後の尿の勢いの増加

Food Sci. Technol. Res., 14 (3), 306 – 310, 2008)

●メリンジョレスベラトロールが血管の老化を抑制

糖尿病モデルにおける実験で、メリンジョレスベラトロールを予防的に与えていると、長寿遺伝子の1つであるSIRT1が血管内で減りにくくなり、血管の老化が抑制されることがわかりました。

Planta Med. 2011 Jul;77(10):1027-34. )

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