山田養蜂場運営の研究拠点「山田養蜂場 健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。
ハチロー博士: | お、お絵かきかい。なかなか上手だな。 |
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みっち: | うん!新しいクレヨンを買ってもらったの。 |
ハチロー博士: | それはよかったね。ところでそのクレヨンもミツバチたちからの贈り物だってこと、知ってるかい? |
みっち: | え、そうなの? |
ハチロー博士: | ミツバチは自分の体から、天然のろうを分泌するんだ。 |
みっち: | 「ろう」って、ロウソクの「ろう」? |
ハチロー博士: | そうだ。ミツバチが作りだした天然のろうで、「ミツロウ」と呼ばれている。ロウソクにも使われているし、キミがいま使っているそのクレヨンにも、ミツロウが使われているんだよ。 |
みっち: | へぇー、知らなかった!ミツバチはなぜミツロウを出すの? |
ハチロー博士: | 巣を作る材料として使っているんだ。人間でいえば、家をつくる建築材料というところかな。 |
みっち: | ふーん、やわらかそうなロウが、そんなことに使えるんだね。 |
ミツバチたちの巣づくりを担う働きバチは、巣の材料としてミツロウを自ら分泌します。ハチの巣でおなじみの六角形の部屋(巣房)をつくる際に、働きバチは腹部にある8つの分泌腺からうろこ状のろうを分泌します。働きバチは薄い紙のようなろう片を、脚をつかって上手に口に運んでは咀嚼し、こねて、驚くべき正確さで正六角形の巣房をつくるのです。
巣房はミツバチたちの住まいであり、子育ての部屋にもなれば、はちみつや花粉などの貯蔵庫にもなります。ミツロウはその建材というわけですが、しっかり固められたミツロウはとても頑丈で、1kgのミツロウには、なんと22kgもの重みに耐える強さがあります。
※参照:http://hobeey.bee-lab.jp/hobeeydb/
db01/hobeey01_12.html#ac02