山田養蜂場 健康科学研究所

長年のミツバチ研究から発見した新事実

腸管免疫の要、M細胞を増やすカギがローヤルゼリー中の10-ヒドロキシデカン酸に!

様々な外敵から自分を守るために免疫機能を高めることは必須。今、欲しいのは“自分で自分の身体を守る免疫力”。Withコロナ時代に突入し、さらに免疫力に注目が集まる中、 ローヤルゼリー中の希少成分「10-ヒドロキシデカン酸」が 腸管免疫力を高める可能性が!

10-ヒドロキシデカン酸とは? ローヤルゼリーに含まれる脂肪酸で、ローヤルゼリー中に1%「未満しか含まれない希少成分です。免疫細胞を活性化させるために必要な「M細胞」を増加させることで、腸管免疫を高めることに期待されています。

加齢に伴う免疫力の低下は、感染症リスクを高める

免疫機能 感染症リスク 参考:「からだと免疫のしくみ」日本実業出版 加齢により、免疫力は年々低下しますが、次のような原因で免疫力がさらに弱まることがあります。

冷え ストレス過多 不規則な生活習慣 偏った栄養

そもそも、免疫とは

ウイルスや細菌などの病原体からカラダを守る働きのことを意味します。免疫機能が低下すると、外敵の侵入を許してしまい、風邪などの感染症にかかりやすくなります。よって免疫機能を維持することが、健康状態を保つために必須なのです。

そして 人間の免疫細胞の60%から70%は腸に存在しています。

つまり「腸」の免疫力(腸管免疫)を高めることが感染防御に効果的とされています。

そこで

腸管免疫で重要な役割を果たす「M細胞」 「M細胞」は、免疫研究の結果、腸内の免疫細胞の活性化に関わり特異な機能を持った細胞であることが分かっています。M細胞は、腸で門番として病原体を取り込み様々な免疫細胞の司令塔である樹状細胞に、病原体を引き渡す役割を担っています。

つまり、M細胞を維持・増加させることで免疫細胞の活性化につながるのです。

食品では、ローヤルゼリーにしか含まれない 「10-ヒドロキシデカン酸」が M細胞を増加させることを発見

国立大学法人 熊本大学 三隅 将吾 教授 熊本大学の三隅将吾教授らの研究グループは、ローヤルゼリーに腸管免疫を活性化する効果があるかを、M細胞に着目して調べました。

ローヤルゼリーについては、風邪をひきにくくなった、体調がよくなったなどという声を多く聞きます。三隅教授はその根拠となるメカニズムを探究し、この度、ローヤルゼリーの腸管免疫活性化の効果について発表されました。

研究結果 ローヤルゼリーの希少成分「10-ヒドロキシデカン酸」がM細胞を増やし、腸管免疫に作用

免疫系細胞のみ 免疫系細胞+10-ヒドロキシデカン酸添加(赤色:M細胞) 文献:Biol Pharm Bull. 2020343(8):1202-1209 M細胞が増えると、病原体等を樹状細胞に引き渡す頻度が上がり、免疫細胞が活性化することが期待できます。

  • M細胞数の増加により病原体等の樹状細胞への受渡しを促進 病原体等 門番となるM細胞数が増加 樹状細胞をはじめ免疫細胞全体を活性化させる 免疫細胞の「司令塔」 樹状細胞 活性化 NK細胞 キラーT細胞 B細胞 ヘルパーT細胞
  • 病原体等 M細胞が少ないと… 樹状細胞への受け渡し回数が減少 活性化されにくい NK細胞 キラーT細胞 B細胞 ヘルパーT細胞

私たちの体にある免疫機能には、あらゆる外敵から身を守るチカラが備わっています。今回明らかとなったローヤルゼリーに含まれる希少成分10-ヒドロキシデカン酸の作用は、その免疫力を高め健康維持に役立つものと考えられます。

山田養蜂場ではローヤルゼリーをはじめ、はちみつ由来乳酸菌、蜂蜜などのミツバチ産品の免疫に関する機能性研究や素材開発を通して予防医学の観点から「アピセラピー」を追求してまいります。