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- 1時限目 耳が遠くなる原因は?
ご家族やお友達との会話、TVを見ているときに、 「耳が遠くなったなぁ。」と感じることはありませんか?

中高年からご高齢の方々に見られる症状に、実はある傾向があります。
それは「高い周波数」の音から聞こえにくくなることです。(図1参照)
日常のなかに周波数の高い生活音というのは多くあり、普段皆さんも聞きなれた身近な音ばかりです。
それらの音から聞き取りにくくなっていくと考えると、放置するのは普段の暮らしに弊害をもたらすことになりかねません。
この章では、聞こえが悪くなっていく原因と仕組みについて考えていきましょう。

加齢とともに、聞こえる周波数は低下していく
耳が遠くなる傾向にはいくつかの種類がありますが、年齢を重ねると起こってくる「加齢性難聴」は、高い周波数の音から聞こえにくくなるという特徴があります。
そのため、高い周波数で構成される「サ行」や「タ行」の音が聞き取りづらくなり、聞き間違えるなどして、相手の言っていることが理解できないという状況になります。(図2)

加齢による難聴、主な原因は有毛細胞(ゆうもうさいぼう)の変化
ここで、「音が聞こえる仕組み」をみてみましょう。
耳は外側から外耳・中耳・内耳に分けられます。外から入ってくる音は、外耳道(がいじどう)を通り、中耳で音の振動を受け取って、内耳に伝えます。内耳には「蝸牛(かぎゅう)」というカタツムリのような形の器官があり、その内側には、ちょうど毛が生えたような「有毛細胞」があります。この有毛細胞が、音の振動を電気信号に変換し、神経から脳へと伝わることによって音が聞こえます。
ところが、有毛細胞は加齢とともに弱くなり、信号が神経に伝わりにくくなります。カタツムリの入り口付近にある有毛細胞から変化が始まりますが、この付近は高い音に反応する場所なので、高い音から聞こえにくくなるのです。

では耳が遠くなって「年だから」とあきらめるしかないのでしょうか?答えは違います。同年代の中高年の方々にも、日常生活に支障をきたすことなく、きちんと聞き取れる方々はたくさんいらっしゃいます。

加齢に伴う聴力の低下には個人差があります。
年齢とともに身体に起こる変化は、誰にとっても避けられないものであるのと同時に、人によって早く進んだり、ゆっくり進んだり、大きな差が現れるものです。加齢性難聴の進み方や程度も、一人ひとり異なります。
でも、「年だから仕方ない」とあきらめたり、くよくよしないことが大切。身体にとってアンチエイジング(抗加齢)効果があることは、耳にとってもいいこと。適度な運動、バランスのとれた食事はアンチエイジングの基本です。耳のためにすぐできる、簡単なアンチエイジング情報をご紹介します。
聞こえが悪くなる原因は、加齢の他にも日常生活のなかに潜んでいます。不規則な生活、偏った食事、ストレスなど。逆にこれらのことに配慮するだけで、体への負担はグンと改善され、耳にも良い影響を及ぼすでしょう。今日からでも気軽にはじめられるアンチエイジング、ぜひチャレンジしてください。
アンチエイジングに良い栄養素
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