山田養蜂場運営の研究拠点「山田養蜂場 健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。

「健やかに」発刊録

植物のチカラでもっとイキイキ!フィトセラピー 「フィトセラピー(植物療法)」とは、植物の恵みをふんだんに取り入れた、心と体を健やかにするセラピーです。今回は、日々気づかないうちに傷めてしまっている髪と地肌をいたわる方法をご紹介します。 髪のハリ、ツヤと地肌の健康をハーブの力で取り戻しましょう

パーマやカラーリング(白髪染めなど)、ドライヤーなどで日々傷めてしまっている髪と地肌。そのまま放置すると、抜け毛、枝毛、切れ毛や、フケ、かゆみ、過剰な皮脂分泌などに悩まされることになってしまいます。また、髪は常に紫外線や大気の汚れなどの刺激にさらされています。今回はそんながんばり屋さんの髪と地肌をいたわり、ハリとツヤを取り戻すフィトセラピーをご紹介します。

傷んだ髪のために大切なのは、水分をしっかり吸収させること。その際にハーブを加えることで、髪にも地肌にも成分が効果的に浸透します。手軽に使えるのは「美髪水」。ハーブチンキ(*1)を5倍に薄めたものをヘアトニックとして使う方法です。ぱさつきが気になるときは、ハーブオイル(*2)で油分を補いましょう。こちらは、入浴の際にパックしてじっくり浸透させると髪にツヤが出ます。ハーブオイルのほか、太白ごま油や椿油を使ってもかまいません。髪と地肌に擦り込んでから、ホットタオルで包んで10~15分。そのあとは普通にシャンプーで洗い流してください。ハーブチンキもハーブオイルも、日本人の黒髪、頭皮の乾燥にはローズマリー、ストレスケアや保湿には香りのいいカモミールやリンデン、脂性や地肌の荒れが気になる人はセージが向いています。

とくに夏は紫外線のほか、汗に含まれる塩分が皮膚のバリアを壊してしまいます。夏の終わりには念入りに、髪と地肌をいたわってあげましょう。

ハーブチンキとハーブオイルの作り方

池田明子(いけだあきこ)先生

監修
池田明子(いけだあきこ)先生
フィトセラピスト。ソフィア フィトセラピーカレッジ学校長。
フィトセラピーに関する講演や執筆活動、フィトセラピストの養成のほか、植樹活動の普及にも努めている。

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