山田養蜂場運営の研究拠点「山田養蜂場 健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。
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人々の健康のために
地球の未来が健康であるために
山田養蜂場 健康科学研究所は誕生しました
人々の、そして未来の地球の健康を守るため、「山田養蜂場 健康科学研究所」は、2006年5月に竣工いたしました。 私たち山田養蜂場は、半世紀以上にわたって養蜂業に携わり、ローヤルゼリー、プロポリス、蜂蜜などのミツバチ産品を、全国のお客様にお届けして、多くの人々の健康に貢献してきました。
養蜂とは、農業以前の狩猟採集時代の営みにより近いものであり、ミツバチと植物との相利共生という関係から生み出される自然の恩恵の余剰分をいただいて成り立っているものです。
花の蜜はミツバチが利用しなければ、大地に還っていくだけですが、ミツバチによって無であるものが有用となるのです。自然環境を保全していれば、本来、未来にわたっても持続できるのが、養蜂という営みです。このような意味において、ミツバチは持続可能性の象徴といえると思います。
私たちには、養蜂業を原点とする企業であるからこそできることと、しなければならない使命があります。自然環境を保全していくこと、自然との調和を実践していくこと、そして自然からの恩恵を、人々の心身の健康に役立てることです。
そのために、山田養蜂場では植樹活動や自然エネルギーの有効活用など環境保護活動に長年取り組み、また自然の恵みであるミツバチ産品の有用性の究明に取り組んできました。
「山田養蜂場 健康科学研究所」では、さらに幅広くミツバチに関する研究を発展させるとともに、人々の心身の健康を支えることのできる社会の創造をめざします。
当社の研究開発の原点は、創業者である私の父が、先天性の心臓疾患を持って生まれてきた妹の健康を願って始めた、ローヤルゼリーの生産に関する研究です。
妹はローヤルゼリーのおかげもあり、14歳まで無事に成長しましたが、担当医の勧めによる外科手術の失敗により、他界してしまいました。
娘の死に直面した父は、近代医学の限界と、予防医学の大切さを思い知り、その死に報いるためにも、末永い健康を願う多くの人々の役に立ちたいと、養蜂と健康食品の開発に一層力を注ぐようになったのです。
私たちの原点には、素朴な家族への愛があり、その昇華した姿である人間愛の精神が企業活動の基盤です。いつまでも、常に「一人の人の健康のために」という思いを持ち続け、ミツバチ産品を中心に天然素材の有用性を、追求し続けることが、私たちの使命であると考えています。
「山田養蜂場 健康科学研究所」は、山田養蜂場の「人間愛」に基づく理念のもと、ミツバチ産品をはじめとする天然素材の研究、健康情報の発信を通じて、人々の幸せや喜び、健康に真に貢献してまいります。
現在、人々の健康への関心が高まるにつれ、「病気になりにくい体をつくる」という予防医学の考え方が広まってきています。たとえば生活習慣病などは、実際に症状が現れる前から、体の中では静かに進行していると考えられます。
この状態を東洋医学では「未病」といいます。「未病」の段階で自然治癒力を高め、根源的に体が元気な状態をつくろうというのが予防医学の考え方であり、薬草や生薬など天然素材を利用した自然療法として、古来世界各地に伝わってきたものです。
病気や健康を本質的に考えると、病気になってから、薬で一時的に症状を抑えたり、患部を切除するといった西洋医学的治療に頼るだけでなく、
健康なうちから、天然素材をうまく利用する予防医学によって、本来の生命力を高めることや、予防医学的健康観に立った、生活習慣を身に付けることが必要だと思います。
そう考えるからこそ私たちは、伝統的に使用され、人々の健康に役立ってきた天然素材であるローヤルゼリー、プロポリス、はちみつ、花粉などミツバチ産品を、予防医学的健康観から製品化し、自信を持ってお届けしてきたのです。
「山田養蜂場 健康科学研究所」は天然素材について、探索から、調査、研究、開発に至るまで一貫体制で推進し、その効果・効能を実証し、安全性について徹底的に検証しています。そして、これまで培ってきた経験と知恵を礎に、人々の命や健康を支えるため、さらに有用な健康食品を開発していきます。
そして、国内外の研究機関とのネットワークをより一層充実させながら、最先端の情報と技術を結集し、グローバルな視点から「自然と人と健康」を結び、「世界の知恵と知恵」を結ぶ研究拠点として、健やかな未来の創造に貢献し続けます。