山田養蜂場運営の研究拠点「みつばち健康科学研究所」が発信する、情報サイトです。ミツバチの恵み、自然の恵みについて、予防医学と環境共生の視点から研究を進めています。

お肌の乾燥・シミと戦うために お悩みに関連する研究成果を知る

お肌の乾燥とは

肌にうるおいがなく、粉をふいたようにカサカサした乾燥肌は、多くの女性を悩ませる肌トラブルの代表格です。
肌のうるおいを保っているのは、表面にある「角層」という薄い膜。皮膚内部の水分を蒸発させないように守るとともに、空気中のホコリや花粉が侵入するのをふせぎ、紫外線のダメージから真皮層を守るなど“バリア機能”と呼ばれる重要な働きをしています。
一方、肌荒れ、つまり炎症を起こしている肌の水分量は減少し、角層はもろくなり、バリア機能を十分に果たせません。実は、乾燥肌は、この肌荒れ一歩手前の弱い炎症状態であり、肌のトラブルを起こしやすい状態なのです。
ごく軽い炎症であっても、バリア機能が低下した状態が続くと、見た目の透明感もなくなり、くすみの原因にもなってしまいます。

シミの原因

もうひとつ、気になる肌のトラブルに「シミ」があります。
肌にシミを作るのは、黒色の色素「メラニン」。過剰にメラニンが産生されて色素沈着を起こしたものがシミとなります。
メラニンは本来、皮膚で過剰な光を吸収し、紫外線をさえぎる働きをします。そして直射日光にさらされると、皮膚細胞は紫外線のダメージを受けるので、それを防ごうとより多くのメラニンが産生される、というサイクルになります。その防御サイクルで余分につくられたメラニンが、日焼け、シミの原因となるのです。

美しいお肌を保つために、乾燥・シミの予防を

健やかで美しい肌のためには、肌にたっぷり水分を補って、うるおいのある肌を保つことが大切です。乾燥を防ぎ、バリア機能が十分にある状態に整えておくと、肌の透明感が増すだけでなく、肌トラブルの予防にもなります。
また、シミを予防するには、何と言っても紫外線対策が重要です。こまめな紫外線(UV)ケアで、美しい素肌を守ってあげましょう。

お肌の乾燥・シミ予防についての当研究所の研究成果

●肌の角層水分量を高めるローヤルゼリー

30~60代の女性に参加してもらった実験で、ローヤルゼリーエキスを配合した溶液を前腕に4週間塗布したところ、角層の水分量がアップすることが実証されました。また、2週間より4週間の長期間塗布で高い効果が示されました。

(山田養蜂場みつばち健康科学研究所 2010年10月)

●花粉荷の抗酸化作用とメラニン抑制作用

当研究所では、さまざまな植物からミツバチが集めた花粉荷のエキスについて、メラニン産生抑制作用と抗酸化作用を測定しました。その結果、オーストラリア産の「ジャラ」花粉荷に最も強いメラニン産生抑制作用があり、ジャラに含まれる2種の活性成分の機能によるものであることを確認しました。

(山田養蜂場みつばち健康科学研究所 2008年4月)

●ローヤルゼリー飲用による美肌効果

健康な女性60名を20名ずつ3群に分け、それぞれローヤルゼリー高用量群、低用量群、プラセボ群とし、12週間飲用してもらい、頬の角層水分量と目尻のシワの深さなどを機器を用いて測定しました。
 その結果、高用量群における8週間飲用後の頬の角層水分量が、飲用前と比較して有意に増加しました(図1)。

図1 頬の角層水分量変化
図1 頬の角層水分量変化

(みつばち健康科学研究所 2012年5月)

また、低用量群および高用量群共に、12週間飲用後の目尻のシワの深さが、プラセボ群と比較して有意に改善しました(図2)。12週間飲用後のアンケート調査では、飲用前と比較して有意に肌のたるみやくすみが改善したとの実感があり、高用量群ではさらに、しみ・そばかすが飲用前より有意に改善した実感があることが明らかとなりました。

図2 目尻の肌のシワの変化
図2 目尻の肌のシワの変化

(みつばち健康科学研究所 2012年5月)


●はちみつは乾燥状態でも水分を保持する

蜜蜂産品の中で最もよく知られているはちみつには、保湿作用があることが知られています。この試験では、乾燥環境下におけるはちみつの保湿作用を一般的な保湿剤(グリセリン)と比較しました。はちみつ水溶液は水と比較して有意に残存率が高く、グリセリン水溶液とは同程度でした。このことから、はちみつにはグリセリンと同程度の保湿作用があることがわかりました。

はちみつの保湿作用
図1:はちみつの保湿作用

(みつばち健康科学研究所 2010年4月)

●はちみつはメラニン生成を抑制する

この試験では、はちみつに、シミやそばかすの原因であるメラニンの産生抑制作用や、メラニンの産生に関与しているチロシナーゼという酵素の活性阻害作用を試験管内試験で調べました。その結果、アカシアはちみつは、メラニン産生抑制作用およびチロシナーゼ活性阻害作用に対して、濃度依存的に効果を示しました。

はちみつのメラニン産生抑制作用
図2:はちみつのメラニン産生抑制作用

(みつばち健康科学研究所 2013年6月)

はちみつのチロシナーゼ活性阻害作用
図3:はちみつのチロシナーゼ活性阻害作用

(みつばち健康科学研究所 2013年6月)


●メリンジョレスベラトロールのチロシナーゼ阻害によるメラニン抑制作用

インドネシア原産のメリンジョに特有の成分「グネチンC」は、ブドウ由来のトランス-レスベラトロールや、美白成分であるコウジ酸と比べても、メラニン産生を抑える効果が高いことが確認されました。

また、メリンジョの特有成分「グネチンC」は、メラニン合成に必要な酵素「チロシナーゼ」の活性を抑制し、メラニン産生を抑えることがわかりました。

(山田養蜂場みつばち健康科学研究所 2009年5月)

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